「世界初の自動運転車は韓国」…25年前にソウル市内を走行(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.27 13:48
眠れなかったという。「病院に運ばれたらどうしよう。市民にけがをさせないだろうか」という心配のためだ。運動場だけでテストしてきた自動運転車を実際に道路で走らせる前日の夜だった。25年前の1993年6月のことだ。翌日、車1台が高麗(コリョ)大ソウルキャンパスの校門を出た。当時、高麗大産業工学科のハン・ミンホン教授(現在76歳)が亜細亜自動車の「ロクスタ」を改造して開発した自動運転車だった。車はソウル清渓(チョンゲ)高架道路、南山(ナムサン)1号トンネル、漢南(ハンナム)大橋を経て汝矣島(ヨイド)63ビルまで約17キロ区間を無事に自動運転した。
最初はハン教授が運転し、清渓高架道路に入った後、自動運転モードに切り替えた。車はカメラから入ってくる映像を自ら分析し、車線を走って前の車との距離を維持した。車線変更する技術はまだなかった。ハン教授は「試験走行場を走った事例はあるが、自動運転車が都心を走ったのは世界で初めてだった」と振り返った。